【IPO】室町ケミカル(4885)、JASDAQスタンダードに上場

上場予定日は2021年2月26日。

1917年(大正6年)に売薬の製造販売を目的として設立。現在は3つの事業を軸に製品・サービスを提供。2020年5月期の売上高比率でみると、医薬品事業(48.4%)、化学品事業(30.9%)、健康食品事業(20.7%)。どれも人間がいる以上、必要になるモノばかり。

各事業の強みは以下のとおり。
・医薬品事業は、原薬商社としての機能と原薬メーカーとしての機能を併せ持つ。
・化学品事業は、純水製造以外の用途の液体処理案件への対応を得意としている。
・健康食品事業は、苦みやにおいの強い素材でも高度なマスキング技術で包み隠すことで摂取しやすくしている。

代表取締役社長は青木淳一氏。

室町ケミカル(4885) の基本およびIPO情報

会社名(ふりがな室町(むろまち)ケミカル株式会社
銘柄略称J-室町ケミカル
設立年月日 1947 年 7 月 7 日(鉄ペプトン製薬有限会社として再設立)
所在地 福岡県大牟田市新勝立町一丁目 38 番 5
事業内容 医薬品の製造・販売、健康食品の企画・製造・販売、イオン交換樹脂の販売・加工
コード 4885
IPO調達資金の使途 以下のとおり充当予定
①製造設備導入
 医薬品事業において、現在計画している原薬の製造設備導入(2023年5月期着工開始、2024年5月期稼働)予定
②借入金の返済
 財務体質の改善を図るために、借入金の返済資金として
主幹事証券会社 野村證券
主幹事以外の引受人 FFG証券㈱、みずほ証券㈱、㈱SBI証券、大和証券㈱、楽天証券㈱、岡三証券㈱
想定価格 770円
仮条件 770~820円
公開価格 820円

株主の状況( 上場前 )

氏名または名称所有株式数(株)株式の総数に対する所有株式数の割合(%)ロックアップ
村山 哲朗1,100,00037.8590日
村山 ひとみ500,00017.21
青木 淳一325,000
(75,000)
11.18
(2.58)
90日、継続所有確約
室町ケミカルグループ225,0007.74継続所有確約
服部 英法150,0005.1690日
髙宮 一仁107,500
(65,000)
3.70
(2.24)
継続所有確約
大辻 正高75,0002.5890日
穗苅 久美 75,0002.5890日
井内 聡45,000
(30,000)
1.55
(1.03)
継続所有確約
井ノ口 浩俊35,000
(20,000)
1.20
(0.69)
継続所有確約

()内は、新株予約権による潜在株式数及びその割合であり、内数。
ロックアップ180日目2021年8月24日
ロックアップ90日目2021年5月26日

中村弘(35,000(20,000)株、1.20(0.69)%)、田中知樹(7,500株、0.26%)及び髙橋智(5,000株、0.17%)は継続所有確約を行っている。
村山ひとみは売出株放出元。

室町ケミカル(4885) の業績推移

ブックビルディング(BB)参加方針

証券会社名BB期間購入申込期間方針
野村證券2/8(月)6:00 ~ 2/15(月)23:592/17(水)6:00 ~ 2/19(金)15:00参加
FFG証券不参加
みずほ証券2/8(月)6:00 ~ 2/15(月)10:002/17(水)6:00 ~ 2/19(金)15:30参加
SBI証券2/8(月) ~ 2/15(月)2/17(水) ~ 2/19(金)参加
大和証券2/8(月) ~ 2/15(月)11:002/17(水) ~ 2/19(金)9:00参加
楽天証券2/8(月)10:00 ~ 2/15(月)10:502/17(水)10:00 ~ 2/19(金)14:00参加
岡三証券2/8(月) ~ 2/15(月)10:002/17(水) ~ 2/12(月)不参加

【2021/2/14記】
業績面では、売上高は横ばいで頭打ち感がある。利益は安定しない。これは、事業内容から考えると、設備や建物への投資や原材料価格の推移が発生するためだと思われる。


ちょっと余談。
大株主の村山哲郎氏は、2019年12月に代表取締役社長から会長に就任した。つまり、既存株主2名は会長夫妻ということである。妻・ひとみ氏の持ち分は本IPOにて売り出される。村山夫妻の住所は軽井沢になっている。きっと、悠々自適に暮らしているのだろうな~と想像してしまう。
社長の住所も会社の拠点と離れた群馬県太田市。遠くない?在宅勤務なのかな。
会社の拠点は、5か所
 ・本社工場:福岡県大牟田市
 ・東京支社:東京都千代田区
 ・大阪営業所:大阪府大阪市
 ・つくば工場:茨城県下妻市
 ・埼玉開発センター:埼玉県和光市

ロックアップは90日ということでまずまず。ロックアップ対象外の既存株主には継続所有等の確約がされているため、売り圧力は強くないと思われる。

総合的には、高騰の余地はないが、地合い次第で公開価格割れすることもなさそうといったところ。様子見参加します。
昨日2021/2/13の夜に大きめの地震が発生しているため、3.11の再来を予感させて地合いが悪くなるようであれば初値は割れそう。
 

室町ケミカル(4885) のIPO 参加結果

証券会社名(管理人のBB方針)BB購入申込結果
野村證券(参加)200株落選
FFG証券(不参加)
みずほ証券(参加)100株落選
SBI証券(参加)100株落選
大和証券(参加)100株落選
楽天証券(参加)100株落選
岡三証券(不参加)

【2021/3/17記】
社名や事業内容の地味さから、ふたを開けてみたら人気ありませんでした。当選しまくりの展開を待っていたのですが、補欠すらいただけずの全滅。

参加メモ

上場

公開価格820円
初値1,424円

【2021/3/17記】
初値は公開価格を上回った。その後数日上げ下げしつつも2,045円の上場来高値を付けている。なぜ、地味なのにこれほど上がったのか?
一つは、化学品事業のなかの高純度イオン交換樹脂Muromac HGシリーズが半導体関連という点を材料視されたと思われる。

もう一つは、低位株(ここでは株価1,000円未満と定義する)ということではないだろうか。ザラ場の値上がり銘柄を見ていると低位株が人気なようで、日替わりもしくは数日おきに噴いている気がする。記憶に新しいところでは、QDレーザ(6613)である。公開価格340円だった。
ネット証券の口座開設数が飛躍的に増加していることから、個人の参加が多くなっていると思われる。一般的な日本人にとって株取引は怖いもののようで、手軽に低位株に手を出すのは頷ける。彼らの頭の中は、「一円すら減らしたくない」なのである。大きくジャンプしたければ一度しゃがむということぐらい幼児でもわかるのに、それがわからないのが日本のオトナ。
低位株は、それなりの魅力があるのはわかってます。値上がり率が大きく取れるため、資金を集中させれば、大きく増やすことができるのが魅力的ですよね。

少し話が逸れてしまったが、今後も低位株の動きには注視していきたい。直近だとシキノハイテック(6614)が近々上場予定。



※ご注意※
・本記事は、新規株式発行並びに株式売出届出目論見書(訂正事項分含む)記載の内容と、それらに対する管理人なりの解釈を踏まえて作成しております。
・投資は自己責任で。

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