【IPO】ビーイングホールディングス(9145)、東証二部に上場

上場予定日は、2020年12月15日。

事業の柱は物流。北陸・石川県を中心に北は東北・宮城から西は近畿・大阪まで全国に物流拠点COVID-19が蔓延しようとも物流は必要不可欠なものであるため、事業への影響は少ないように見える。

特徴的なところは、「運ばない物流システム」である。
「従来の物流システム」では顧客の管理・保管・移動・配送という複数のコストがかかってしまう。これに対して、拠点間に複数ある物流倉庫を1つにまとめ、生産者から消費者までの物流の作業工程を合理化して、上記複数のコストを低減している。これを実現するために、メーカーやベンダーからの商品入荷管理及び小売店の発注から納品までの動きを可視化して、流通プロセスのボトルネックを発見し改善することで物流を最適化し、顧客の物流戦略に対する強力なサポートしている。
「運ばない」ことから、モノに「触れない」ため、ウイルス感染のリスクを低減することにも貢献している。

 

目論見書を読むにあたり、専門用語が多いように感じた。目論見書より抜粋する。
3PL(3rd Party Logistics)
 競合他社に真似できない核となる能力に集約した経営を指向する企業が、企業戦略として、物流機能の全体もしくは一部を第三の企業に委託することで実現する物流業務形態のひとつ。

4PL(Fourth Party Logistics)
 3PLに優れたノウハウを持つ物流企業が、別の物流企業に自社のノウハウを用いて3PL物流をプロデュースするなど、3PLにロジスティクス戦略の企画・推進を行うコンサルティング要素が加わったソリューション。

WMS(Warehouse Management System)
 倉庫管理システムを言い、物流センター内の一連の作業、具体的には入荷・在庫・流通加工・帳票類の発行・出荷・棚卸などを効率化し、一元的に管理するソフトウエア。導入することで人的ミスを最小化し、作業時間短縮、生産性向上に役立つ。

TMS(Transport Management System)
 輸配送管理システムを言い、商品が物流センターから出荷された後、届け先までの輸配送をトータルに管理する情報ツール。トラックやドライバーの手配やGPSによる車両の位置管理に役立つ。

PMS(Productivity Management System)
 生産性管理システムを言い、「勤怠」「業務」「作業」実績を計測・集計し、分析・予測データをリアルタイムで、物流センター全体から個人別に至るまでの生産性を管理する情報ツール。物量に合わせた適切な勤怠シフト作成、レイバー管理及び作業別・個人別の動態管理を行うことが可能であるほか、勤務シフトと連携しながら、日次から月次まで労働時間を管理していくことが可能であり、生産性の向上や勤務管理に役立つ。

ヴォコレクト
 音声認識ソリューション(ピッキングシステム)である。耳で作業指示を聞き、声で応答するアイズフリー、ハンズフリーを実現してピッキング作業の安全性、生産性を向上させる。

マテハン機器
 マテリアルハンドリング機器の略称で、保管ラックやパレット、カゴ車やフォークリフトなど、モノの保管・運搬などの物流業務を効率化するために用いられる荷役機器。

 

ビーイングホールディングス(9145) の基本およびIPO情報

会社名株式会社ビーイングホールディングス
銘柄略称 ビーイングHD
設立年月日1986 年 9 月 17 日
所在地石川県金沢市専光寺町レ 3 番地 18
事業内容生活物資に特化した物流事業(主に自社及び顧客の物流センターの輸送・保管・包装・荷役・流通加工・情報システムの構築を一貫して手掛ける3PL事業、物流コンサルティング)、その他(旅客事業等)
コード9145
IPO調達資金の使途以下のとおり充当予定
①設備資金
 経年劣化に伴う車両入替費用。当該車両は連結子会社である株式会社アクティー、株式会社東京アクティー、株式会社福井アクティー、株式会社横浜LSP及び各物流子会社に貸与予定。
 また、福井センター物流設備に充当し、株式会社福井アクティーに貸与予定。
②運転資金
 新規立ち上げにかかる採用費や旅費交通費等、業務運営の効率化を図るための施策に対する投資としてシステム開発やIT機器の導入
③借入金返済
 長期借入金の返済資金の一部として
④連結子会社における運転資金のための投融資資金
  連結子会社における既存業務の増加に併せた消耗品の購入費用、物流子会社全社において既存業務の増加に併せた増員にかかる福利厚生費や採用費、株式会社福井アクティ―において福井センター(2021年10月稼働予定)の事務備品及び消耗品等の初期準備費用 
主幹事証券会社野村證券
主幹事以外の引受人今村証券㈱、みずほ証券㈱、三菱UFJモルガン・スタンレー証券㈱、SMBC日興証券㈱、㈱SBI証券
想定価格910円
仮条件910~1,000円
公開価格1,000円

株主の状況( 上場前 )

氏名または名称所有株式数(株)株式の総数に対する所有株式数の割合(%)ロックアップ
株式会社喜多商店2,835,00058.2790日
喜多 甚一1,145,000
(250,000)
23.54
(5.14)
90日
喜多 和行150,000
(25,000)
3.08
(0.51)
90日
喜多 良枝125,0002.5790日
高桑 和浩110,000
(25,000)
2.26
(0.51)
90日
松木 正康77,500
(25,000)
1.59
(0.51)
90日
桐原 義浩52,5001.0890日
越峯 均52,5001.0890日
山本 元也52,5001.0890日
森本 浩行35,0000.7290日

()内は、新株予約権による潜在株式数及びその割合であり、内数。
ロックアップ180日目2021年6月12日

 

ロックアップ90日目2021年3月14日
上記以外のロックアップ対象者は、山下勇(25,000株、0.51%)、北川徹也(12,500(12,500)株、0.26(0.26)%)、松田晶晴(10,000株、0.21%)、田川博基(10,000株、0.21%)、柳沢竜二(10,000株、0.21%)、小路昌弘(10,000株、0.21%)、香田龍一(10,000株、0.21%)、加増利豊秋(10,000株、0.21%)、井落秀一(10,000株、0.21%)

ビーイングホールディングス(9145) の業績推移

ブックビルディング(BB)参加方針

証券会社名BB期間購入申込期間方針
野村證券11/27(金)6:00 ~ 12/2(水)23:5912/7(月)6:00 ~ 12/9(水)15:00参加
今村証券不参加
みずほ証券11/27(金)6:00 ~ 12/3(木)10:0012/7(月)6:00 ~ 12/9(水)15:30参加
三菱UFJモルガン・スタンレー証券11/27(金) ~ 12/4(金)12/7(月) ~ 12/10(木)不参加
SMBC日興証券11/27(金)5:00 ~ 12/3(木)17:0012/7(月)5:00 ~ 12/9(水)17:00参加
SBI証券11/27(金)0:00 ~ 12/3(木)11:0012/7(月)0:00 ~ 12/9(水)12:00参加

 

ビーイングホールディングス(9145) のIPO 参加結果

証券会社名(管理人のBB方針)BB購入申込結果
野村證券(参加)100株落選
今村証券(不参加)
みずほ証券(参加)100株落選
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(不参加)
SMBC証券(参加)100株落選
SBI証券(参加)100株落選

参加メモ

【2021/1/28記】
全滅。

上場

公開価格1,000円
初値1,479円

【2021/1/28記】
予定通り2020/12/15、東証2部に上場。初値は1,479円(公開価格に対して、+48%、+479円)

1/15に業績上方修正を発表。20年12月期の連結経常利益予想を5.8億円→8億円(38.7%)
修正の理由をボクなりに解釈すると、
COVID-19の影響で減益になると予想して控え目予想していたが、実際ふたを開けてみたらそれほど影響がなかった。それだけでなく、合理化を図ったことで前期実績を上回る業績となる見込みとなった。
これを受けて、株価は大きく跳ね上がっている。
2021/1/28 13:43頃 1,508円(PER18.6倍、PBR4.02倍)
1/15の上方修正発表後は、1,500-1,700円で推移。

本日1/28の急落で食らっていなければ買いたいところであるが、余力不足で買えない。今後の業績、値動きに注視したい。
直近の決算発表予定日は2/12

※ご注意※
・本記事は、新規株式発行並びに株式売出届出目論見書(訂正事項分含む)記載の内容と、それらに対する管理人なりの解釈を踏まえて作成しております。
・投資は自己責任で。

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